今回は8月19日放送の
1番だけが知っている
ジョディ・フォスターを
愛しすぎた男の屈折した
思考とは？を振り返って
みたいと思います。
レーガン大統領銃撃事件の犯人は、
政治的思想がなく、テロリスト
でもなかったという。
大統領を襲撃した男の名は、
ジョン・センクリー・ジュニア 25歳。
彼は、ハリウッドスター
ジョディ・フォスターさんの
ストーカーだった。
1955年 アメリカ オクラホマ州
生まれで、父親は石油会社
「ヴァンダービルトエナジー社」の
ジョン・ウォーノック・センクリーさん。
当時、各地に油田を持っていた
大富豪で、名家の次男として
育っていた。
脳科学者の中野信子先生は、
裕福な家庭環境が大統領襲撃の
要因の一つと考えられるという。
思春期になると彼は、エリート
ならではのコンプレックスに
悩まされていた。
兄は、一流大学に通う秀才で
姉は、チアリーダー 学園のアイドル
兄弟と比較され、内気な性格に。
中野信子先生によると今回の
ジョンは、妄想症とも呼ばれる
頑固な妄想を続ける人、
パラノイアだったのでは？と分析。
お金持ちの家で育ったという
ステータスと優秀な兄弟を持ち、
自分に自信がないアンバランスな
状況が彼をパラノイアにしたのでは？
と考えられるそうだ。
パラノイアの最大の特徴は
執着心が強い、その執着心が
ジョディ・フォスターさんに
むけられる。
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事件5年前
彼は、映画館で人生を変える
女性と出会った。
その映画は、
「タクシードライバー」
当時13歳の時に出演していた
ジョディ・フォスターさんに
彼は心を奪われ、15回
映画館へ足を運ぶ。
するとジョディさんへの
執着心が増した。
中野信子先生によると、
自分の欠落を埋めてくれる
女性は運命の人と思っていた
と推測。
大富豪の家である事から、
スターにのめり込む要因に
なったという。
彼にはステータスという
武器があった。
あと少し、手が届きそうで
届かない時、ドーパミン
(快楽物質)が良く出る。
事件7ヶ月前
ジョディさんは、
イエール大学に入学すると、
それを知った彼も聴講生制度を
使い、4,000㎞離れた彼女と同じ
大学に潜り込み、毎日
あとをつけ回した。
中野信子先生によると、
これまでは画面を通した
向こう側だったが、
実際に同じ空気を
吸っている事で
親近感が高まり、
それが高まると
好きの気持ちも高まる
のだそうだ。
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事件5ヶ月前
学生名簿を調べ、
彼女の住所と電話番号を
GETして電話を掛ける。
彼女は知らない相手でも
無下に扱わない思いやりが
あったため、さらに彼の
スイッチを押してしまう事に。
それから毎日、顔も知らない
彼からの電話に恐怖を覚え、
彼女は電話に出なくなる。
運命の相手から拒絶され困惑、
追いつめられてストーカーによる
大統領襲撃に至った。
事件3ヶ月前
彼女に振り向いて貰う為には
ヒーローになればいい！
映画「タクシードライバー」
で主人公が12歳の少女演じる
ジョディさんを悪党から
救い出したヒーローになる。
その主人公が唯一
失敗したのは、
大統領候補の暗殺。
僕が大統領暗殺に成功したら
あのヒーローに勝てる！
→彼女も僕を認めるはず。
中野信子先生によると、
客観的に考える領域が脳にはあって
前頭前野がやっているんですが、
この部分にブレーキ機能というのは
実はかなり弱りやすいという事が
分かっているそうで、どうしても
気を引くには大きな事をやるしかない
と決意が決まったのでは？と考える。
1981年3月30日、暗殺計画当日
犯行2時間前に彼は彼女に
手紙を送っていた。
君のためなら、これだけの事が
出来る事をわかってもらわなければ
ならない
と。
午後2時30分 ワシントンD.C.
放たれた銃弾は6発。
関係者や警察官など、
4名が負傷。
彼は逃げようとせずに、
逮捕されたという。
中野信子先生によると、
達成感があったのでは？と分析。
3ヵ月後、ニューヨークタイムズに
僕はあの女の心にぬぐい去れない
衝撃を与える事に成功した。
いつでも2人は精神的に
結ばれている。
（中略）
生きている間も死んでからも
という手紙を書いていたという。
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