今回は12月8日放送の
日本全国大捜索‼
ポツンと一軒家
を振り返ってみます。
衛星写真を拡大すると見えてくる、
山奥にポツンと建つ一軒家に
スポットを当てる番組。
青い屋根の建物が2棟
広い畑?
河童伝説がある地域
馬産地として有名な地域
衛星写真で見つけた岩手県の
ポツンと一軒家を目指し
最寄りの集落から捜索開始。
集落に到着、住人を探していると、
稲刈りするお父さんたちを発見。
地元のお父さんに衛星写真を
見てもらうと、目指すポツンと一軒家は
昔から肌にいいと言い伝えられている
水が出るヒリュウザンと呼ばれる
湯治場のような場所だという。
だが、その家は以前、火災になり
今は誰も住んでいない無人だという。
でも、衛星写真を見る限り
屋根もキレイで、焼けた
形跡はないようだ。
もしかしたら火事で焼けたけど、
造り直したかもしれないと
道を教えてもらって捜索再開。
どうやら山奥だけど立派な
国道あるからそんなに…
そこから砂利道に変わるけど、
結構、車は通れる情報GET。
砂利道までやってくると、
予想外の荒れた道だった。
木に引っ掛かった倒木が上から
落ちて来そうな悪路を走ること
10分、道が二手に分かれていた。
よく見てみると、お湯と書いてある
立て看板を見つけるが、矢印が無い。
すると、犬が鳴いている声と
青い屋根が見えた。
車、洗濯物も干してあるので
誰かいるのは間違いない。
衛星写真を確認してもらうと、
去年、屋根を黒くしたが
ここで間違いないようだ。
Sponsored Links
標高600mの飛龍山の中腹に
2等の平屋の建物が建っている。
去年、黒く塗った屋根の色以外は、
屋根の形・配置が一致した。
ポツンと一軒家の主
ツブハリキミさん82歳によると、
ここは別荘みたいな所で、
キミさん生家。
40年前に茅葺屋根をトタン屋根にした
築76年の姉妹の実家で、家の中は昔と
ほとんど変わらず、広い玄関土間の
奥に板間の台所が続き、畳敷の和室は
昔ながらの農家の造りになっている。
代々続く農家の家に、9人兄弟の
長女として生まれたキミさんは
二十歳で結婚し、麓の町に嫁ぐ迄
このポツンと一軒家で暮したという。
今は、妹のミヤさんと一緒に
麓の家から通っていて、
多い時には月の半分も実家で
寝泊まりしている。
その理由は、日本一の
お風呂があるからで、
肌にいい水(和歌山県の
熊野からお授けされた水)
でお風呂を焚く。
そのお風呂に案内してもらうと、
少し広めの脱衣所の先に簀子を敷いた
お風呂場に浴槽が二つ並んでいる。
ここには、入浴客も来るそうで、
キミさんはこのお水の事を
御弥陀水とよんでいる。
Sponsored Links
6代前の祖先の言い伝えで、
およそ200年前に信仰心の厚い
祖先が岩手県から和歌山県の
熊野三山に何度も参拝していると、
夢枕に立ったお坊さんから
「癒しの水を授ける 皆を助けよ」
とお告げを授かる。
その後、地元の山岳信仰の
霊山 飛龍山にお社をたて、
自ら山道整備しながら修行を
続けると、夢のお告げ通りに
山から肌にいい霊泉が湧き
出たのだという。
その話が当時、地元住民に広まり、
湧き水を沸かしたお風呂に入りに
来るようになったのがはじまりで、
今でも定期的に30人ほどが入浴
するのだそうだ。
その水は、飛龍山の頂上より
ちょっと下から湧き出てる
らしいが、そこには行っては
いけないらしい。
キミさんが御弥陀水を使うのは、
水を飲む時とお風呂に使う時だけ。
それは有難い神様の水で、
汚い所を拭いてはダメ、
掟がある。
お風呂の入り方にも
しきたりがある。
朝、お湯開きと言って、
ここの主が入って蓋をとって
「どうぞ」って言えば、
一般の人が皆入れる。
夜は皆さんが入ってから
主が入って蓋をしたら、
あとは入られない。
入浴前のお酒も飲んではダメ、
女遊びもダメ、肉魚も食べたら
ダメ!
霊泉風呂伝承者はキミさんだけで、
この家でお風呂を始めて10年。
キミさんの実家は分家で、
当初、御弥陀水のお風呂は
本家だった。
本家は元々、寺院で
多くの参拝客がお風呂に
入りに来たが、10年前に
寺も風呂も全焼した。
常連のお願いにより、
火事の1年後、実家に
お風呂を復活させていた。
Sponsored Links