今回は1月23日放送の

ビーバップ!ハイヒール

火災最前線

の回を振り返って

みたいと思います。

 

一瞬にして全ての物を

奪ってしまう火災。

 

乾燥する季節、私たちの生活の

あらゆる場所には、火災の

危険が迫っている。

 

そんなこの時期に気をつけたい

火災の最新事情を現役の消防隊員

直伝してくれる。

 

 

前回分

 

 

室内犬を飼っている人が

注意すること

 

犬がモバイルバッテリーに噛みつき

出火するケースがあるという。

 

もし、犬が噛みついて傷ついた

バッテリーを放置しておくと、

傷ついた部分がショートして

発熱してしまう。

 

さらに、ペットを飼っていなくても

モバイルバッテリーが原因で出荷

してしまうこともあるようです。

 

去年、福岡県のレストランで、女子高生

鞄に入れていたモバイルバッテリーから

煙があがったという。

 

原因は鞄が50㎝下の床に

落ちた時の衝撃。

 

そのような簡単な衝撃でも

バッテリーの内部が破損し、

気付かぬうちに出火する

危険があるようだ。

 

軽い衝撃でも出火の可能性が!

 

 

モバイルバッテリーが

原因とみられる出火件数は

5年前の2.5倍。

 

 

   

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ロボット掃除機で出火?

 

ロボット掃除機が暖房器具を

動かし、火事の原因になる。

 

ロボット掃除機で検証した動画では、

目を離している隙に暖房器具の

電源ケーブルを掃除機が巻き込んで、

ソファーのすぐ側に追いやって出火。

 

 

 

電子レンジをキレイにしておかないと

出火の可能性あり

 

レンジの中に付いた汚れは、

時間が経つと炭のように

燃えやすくなるという。

 

これを放っておくと、

出火する可能性が!

 

温めているものは関係なく、

レンジの中が汚れているだけで

火災が起こる危険がある。

 

 

火災のリスクは

家の中にも隠れている。

 

 

 

 

2002年9月9日午前3時

大阪市中央消防署 南阪町出張所の

救助隊の隊長になって間もない

槇得さんは、夜間業務をしていた。

 

そんな時、消防署が揺れるほどの

爆発音がしたという。

 

通報によると、署から200mほどの

距離にある建物が炎上したという。

 

現場に着いた槇得さんが目にしたのは、

350年の歴史を持つ旧中座が燃えている

光景だった。

 

建て替えのための解体工事中での出来事で

30mもの炎に包まれた旧中座、近くには

血を流し倒れている負傷者がいた。

 

 

爆発の原因は?

 

その夜行われていたのは、

ガス管の撤去作業。

 

作業を頼まれていたのは、

たまたま立ち会っていただけの

ガス工事会社の従業員

 

担当者と間違えられて

作業を始めてしまった。

 

暗闇の中、懐中電灯を落としてしまった

作業員はこの時、ガスが漏れている事に

気付かず、ライターに火をつけてしまった。

 

そして、火は一気に燃え上がってしまった。

 

 

   

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消防隊員が下した判断

 

 

槇得さんは、日頃の訓練と同じで

冷静にひとつひとつ作業にあたるように

部下に命じたが、槇得さんもこれほどの

炎を見たことがなかった。

 

 

旧中座があるのは、道頓堀の中心部で

延焼が続けば、甚大な被害は免れない。

 

槇得さんに求められたのは、

無線で隊長としての的確な指示を

本部へ連絡すること。

 

のちに明らかになった

焼損面積は、約2700平米で

過去10年、例がなかったほどの大火災。

 

しかし、槇得さんは本部に

500平米と報告したが、

それ以上に燃えている事は

誰が見ても明らかだった。

 

が、「500平米」の報告で集まる

消防車は約40台。

 

これは十分すぎる規模で、

むしろそれ以上で報告すれば

応援が集まり過ぎて混乱が

生じる恐れがあったための

判断だった。

 

中座の南側には法善寺横丁で、

狭い路地に多くの店がひしめく

この場所に、火が燃え移ってしまえば

さらに被害が広がる危険があった。

 

それをくいとめるため、狭い路地を

消防車や隊員で埋め尽くす事は

得策ではないという判断もしていた。

 

 

また普段から槇得さんは街のあらゆる場所で、

もし火災が発生したらどう報告するかを

シミュレーションする訓練をしていた。

 

道頓堀の通りという通りを

知り尽くしていたからこそ、

500平米という報告で過不足ない

適切な消火活動ができると判断した。

 

 

死亡者0人・けが4人と、

被害を最小限に抑える事が出来た。

 

 

   

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