今回は2月20日放送の
ビーバップ!ハイヒール
平成の名曲に秘められたドラマ
の回を振り返って
みたいと思います。
平成のヒット曲にまつわる秘話を
教えてくれるのは、音楽評論家
スージー鈴木先生。
先生は、昭和歌謡から最新ヒット曲まで、
その魅力を分析し、評論している。
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そして平成27年、このラジオの放送を
聴き続けている埼玉にお住いの男性が
サザンオールスターズのTSNAMIを
リクエストしたという。
その方は、実家も親も津波で
流されてしまったそうだが、
パーソナリティーの佐藤敏郎さんが
このタイトルを口にした瞬間、
それまで和やかだった
スタジオ観覧していた町民もいた
場の空気が一変した。
サザンオールスターズのTSNAMIは
平成12年に発売され293万枚を
売り上げたメガヒット曲。
しかし、発売から11年後に襲った
大震災でテレビやラジオでは
自主規制になっていた。
それと同時に、サザンオールスターズも
震災後、ライブでは演奏しなかった。
この曲のタイトルが辛い記憶を呼び起こす
というのが理由のようですが、この曲は
あの震災とは関係ありません。
この曲をかけてもよいと思ってもらえるようであれば、
ぜひラジオから流してほしいと思います。
佐藤さんもこの男性と同じ気持ちで、
CDを手に取り、曲を流そうとしたが
その時目に映ったのは、スタジオの町民、
アシスタントの女性の深刻そうな表情。
そこから、まだ時期ではない
と流す事はなかった。
それから1年後、役目を終えた
女川さいがいエフエムは
1ヶ月後に閉局する。
その番組最終回で佐藤さんは、
独断で最後に流す曲を
サザンオールスターズの
TSNAMI決めた。
しかし、CDをかけるのではなく、
佐藤さんがギターを弾き歌った。
すると、1年前はタイトルを
聞いただけで暗い表情になった
町民たちから笑顔がこぼれ、
一緒に歌っていたそうだ。
この電波に乗った小さな
TSNAMIが、大きな奇跡を起こす。
それは、桑田佳祐本人が被災した
町民を励ましに女川町を訪れたこと。
地元の温泉施設でライブを行い、
11曲を披露。
女川さいがいエフエム閉局の日、
女川町の町長が生出演し、最後の
曲としてSNAMIがかかった。
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平成2年8月この日、アニメ
ちびまる子ちゃんのテーマソングの
踊るポンポコリンが既に大ヒット
していたB.B.クィーンズの
コーラスオーディションが行われた。
そこに参加していた一人の若い女性、
後にZARDとなる坂井泉水さん。
彼女は短大卒業後、一旦は就職したが、
街でスカウトされ、モデルや
レースクィーンとして活動
したが歌手になる夢も
持ち続けていた。
そんな中、巡って来たのが
このオーディション。
プロデューサーがどんな音楽を
やりたいのかを尋ねると、坂井さんは、
ロックです。 アン・ルイスさんのような
メロディーがはっきりしていて カラオケでも
歌えるようなロックがやりたいと思っています
と答えた。
そう言って坂井さんは、
アン・ルイスさんの
六本木心中を披露。
彼女の歌は凄く通る声で、
男性のロックヴォーカリストと
変わらない力強い響きがあった。
このオーディションにはもう一人、
優れた才能を持ったシンガーが参加
していて坂井さんは落選だった。
だが、その声が注目され、
別のプロジェクトが組まれたという。
そして平成3年に
ZARDとしてデビュー。
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