今回は11月23日放送の
ザ!世界仰天ニュース
危険な食べ方
を振り返ってみたいと思います。
ある食べ合わせが
危険なキノコ
男性の家の定番料理は、
野菜、キノコをたっぷり入れて、
そこに味噌・酒かすを入れた鍋。
キノコと日本酒の組み合わせが
たまらなかった。
そんなある日、お隣さんから
教えてもらった長野県 山梨県
東北地方や北海道で多く見られる
ホテイシメジだけを使った鍋を食す。
美味しさに食が進んでいった。
が、1時間もしないうちに、
男性の力が抜け、顔が赤くなる。
視界がグルグル回る。
これは、ある食べ合わせが
原因だという。
まともに座っていられなくなった
男性は、そのうち心臓の鼓動が
早くなり、気持ち悪くなる。
それは、泥酔状態のようで、
そのまま動くことが出来ずに
男性はそのまま寝た。
気づいたら朝になっていて、
その後 頭痛などの酷い二日酔い
のような状態が、丸一日続く。
妻は無症状。
後日、気になって
ホテイシメジについて
図鑑で調べると、
このキノコを食べて
酒を飲むと中毒症状を起こす。
アルコールを分解する酵素が、
一時的にやられると、あった。
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キノコの中毒症状に詳しい
埼玉医科大学病院 上條医師は、
ホテイシメジを食べると普段、
お酒が強い人でもアルコールを
分解した後にできる毒性のある
物質を分解できなくて、中毒を
起こすことがある。
いつもより食べる量が多かったから、
このような中毒症状が起こったと
考えられるという。
最悪の場合、重度の中毒になる
可能性があり、熱を加えても
作用は変わらない。
毒素は生体内に3~4日残るので、
その間はお酒を飲まないように
した方がいいらしいです。
その男性は来年創業150周年の
岩波酒造の酒造りの最高責任者
杜氏をされている。
そんな体験を
したのは、約20年前。
現在、ホテイシメジは
一般的に毒キノコとされ、
自治体によっては食べたり、
売ったりしないように
注意喚起している。
野生のキノコを食べる場合は、
相談窓口や専門のガイドに
安全を確認しましょう。
秋の味覚で急性脳症
集団発生の謎
腎臓障害患者に集団発生した
急性脳症。
発症者に共通点していた事は、
よく山に行って、スギヒラタケを
食べていた。
スギヒラタケはスギ林に発生し、
特に東北や北陸あたりでは昔から
秋の味覚として親しまれていた。
原因不明の急性脳症を発症した人は、
2週間以内にスギヒラタケを
食べていたという。
それを解くカギとして医師は、
バナナを思い浮かべた。
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腎臓障害の患者は
カリウムの排出が落ちるため、
人によってはバナナなど
カリウムが多い食品を食べ過ぎると
重症化の可能性もあるそうだ。
平成16年10月22日、
新潟県はスギヒラタケを
食べないよう注意喚起し、
日本腎臓学会も警鐘を鳴らした。
この年、スギヒラタケを食べて
急性脳症になった患者は、
全国で59人。
そのうちの17人が死亡、
死亡率は約29%
当時、非常事態に遭遇した
新潟薬科大学 下條学長は、
何が原因か分からないと
予防対策・治療対策が
手探りになるので、危機感を
非常に強く持った。
その後、透析を受けている方が
召し上がって脳症を起こした事例は
ほぼないようだという。
だが、その5年後に秋田県で
食べるなと言われている
スギヒラタケを食べて、
急性脳症を起こした女性は
それまでのケースと大きく違う。
それは、腎臓の働きが正常の
健常者に起こったということ。
その後の研究により、
スギヒラタケの中から
毒性の成分が検出。
現在17年の歳月を経て、
急性脳症を引き起こす
メカニズムが
解明されようとしている。
そして、国や各自治体は
ホームページを通して、
腎臓障害の有無にかかわらず、
スギヒラタケを食べないように
今も注意喚起が行われている。
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