今回は2月1日放送の
ザ!世界仰天ニュース
謎のアレルギー
を振り返ってみたいと思います。
理解されない
痛みのアレルギー
病院を訪れると、医師は
以前似たような症状の患者を
診察したことがあり、すぐに
ピンときた。
それは、自分の汗に
アレルギー反応を示す
”コリン性蕁麻疹”の
可能性を指摘した。
コリン性蕁麻疹は
運動や緊張で出た汗に
反応するアレルギーで、
かゆみではなく痛みを
伴う事が多い。
原因も治療法も確かなことは
分かっていないのだそうだ。
2020年11月10日の仰天ニュースで
放送した女の子もコリン性蕁麻疹で、
階段の上り下りやゲームなどで興奮し、
汗が出ると痛みが起きるアレルギー。
坂井さんもそんなコリン性蕁麻疹を
疑われたが、彼自身は汗をかいている
自覚がなかった。
コリン性蕁麻疹には無汗症という
汗をかかない患者が存在する。
コリン性蕁麻疹に詳しい
専門家は可能性は2つ
あるという。
福永淳医学博士によると、
無汗症の人も汗が作られていて、
その汗が皮膚の表に出ずに
中で漏れ出てしまい、その汗が
痛みを作っている可能性。
汗を上手に作れず、
汗を作らせようとする神経が
働きすぎて、その神経から
出たものが痛みを
誘発している可能性。
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坂井さんは比較的有効な
薬を試したが、薬は効かない。
そのことで彼が一番辛かったのは、
外見的な異常はなく、ただ自分が
痛みを感じるだけで、周りに
理解してもらう事が難しいこと。
両親も対応に困っている。
痛みに耐えながら練習し、
2015年に結婚。
翌年に父親になり、
2017年には第2子が誕生。
だが、痛みが腹や背中、
足など、全身に広まった。
さらに皮膚が赤く腫れ、
発疹が出てしまう。
すると、ようやく周りが
理解するようになった。
そのことで気持ちが楽に
なったが、症状は悪化。
子どもの体温でも蕁麻疹に
なってしまい、少しの温度差で
症状が出るようになった。
すると、日常生活の様々な
場面で体を冷やして
元の体温に戻すことで
症状は落ち着く。
普通の生活が難しくなり、
藁にも縋る思いでブログを開設。
そして、同じ症状と闘う方と
情報交換を呼びかける。
妻も出来るだけ協力。
それでも練習をやめなかった
坂井さんは知人の勧めで病院へ。
そこで医師にアレルギーの
症状そのものを抑えるのではなく、
痛みを止める鎮痛剤を
試してみましょうと提案される。
それを試してみると、
痛みが抑えられた。
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1ヶ月半ほどで痛みを
感じなくなり、
蕁麻疹も出なくなった。
それから練習に打ち込んだ。
実は小学校の卒業式で
僕の将来の夢はオリンピックに
出ることだと語っていた。
その言葉通り、
東京オリンピック2020
男子シンクロ板飛び込みで、
日の丸を背負い、
5位入賞を果たした。
今でも症状は多少出るそうだが、
蕁麻疹はすっかり良くなっていた。
今回は、たまたま坂井さんに
効いたのが鎮痛剤だったが、
まだまだ分かっていないことが
多いコリン性蕁麻疹。
医療の発展に期待したい。
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