今回は11月17日放送の
チコちゃんに叱られる!
Don’t sleep through life!
を振り返ってみたいと
思いますので
宜しくお願い致します。
何も考えないで、
のほほんと暮していると
チコちゃんに叱られますよ。
なんで人間の赤ちゃんは
産まれてすぐ歩けないの?
お母さんを守るため
詳しく教えて下さるのは
赤ちゃんや子どもの
成長について研究を続ける
山形県立保健医療大学
安保寛明教授。
安保先生は3人のお子さんの
出産にも立ち会われ、母の
偉大さに感動されたそう。
安保先生によると、
人間の赤ちゃんはあえて
歩けないほど未熟な状態で
産まれてくるという。
スイスの生物学者
アドルフ・ポルトマンは
人間と他のほ乳類の赤ちゃんが
どれだけお母さんのおなかの
中にいるのかを平均寿命と比較。
馬の場合、平均寿命は
およそ25年。
おなかの中にいる期間は
1年なので、寿命に対して
およそ4%は母親のおなかの
中にいることになる。
人間の赤ちゃんがおなかの中で
過ごす期間は、平均寿命の
およそ80年のたったの1%。
産まれてから、
歩きだすまでの
時間は馬の赤ちゃんは
産まれてすぐ。
人間の赤ちゃんは、
10カ月程度かかる。
馬の赤ちゃんが産まれて
すぐ歩けるのは、外敵から
逃げて命を守るため。
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人間も歩けるくらい
成長してから赤ちゃんを
出産すればいいのでは?
と思うが、人間はそうしない。
人間の特徴はいくつかあるが、
動くという意味での人間の
特徴は2本の足で真っ直ぐ
立ったために骨盤の形が
変わった。
四足歩行のチンパンジーの
骨盤と人間の骨盤を比べると、
形が変わり、真ん中の
空洞部分も狭くなっている。
この空洞部分は赤ちゃんの
通り道「産道」。
チンパンジーに比べて、
人間の産道は狭い。
四足歩行から二足歩行に
進化したとき、赤ちゃんの
通り道が狭くなってしまった。
そのため、おなかの中で
赤ちゃんが歩けるほど
成長し、頭も大きくなると、
産道を通れなくなってしまう。
さらに、産道を通れなくなる
だけではなく、お母さんの
おなかの中を圧迫し、
ダメージを与えてしまう。
だから、赤ちゃんは歩けない
未熟な状態で産まれてくる。
しかし、最近の研究で
新しい説も登場。
それが、お母さん限界説。
おなかの中の赤ちゃんは
お母さんから栄養を貰い、
成長する。
しかし、成長に応じて
栄養を与え続ける
お母さんの体も次第に
限界に達していく。
すると、お母さんの脳が
危険を察知して、
オキシトシンという
ホルモンを出すという。
その結果、赤ちゃんは
産まれてくる。
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お母さんが産むことができる
赤ちゃんの大きさには肉体的な
意味での限界がある。
未熟な状態で産まれることこそ、
他の動物にはない人間としての
強みにつながっていくという。
歩けないからこそ学ぶっていう
人間独特の行動に共同注視と
いうものがある。
共同注視とは、一緒に
物・人を見て注意を
向けること。
人間の脳が他の動物より
成長する理由の一つだという。
保育園の先生が園児に声を
かけながら、おもちゃで遊ぶ。
先生が赤ちゃんと
目を合わせてから、
その視線を動かすと、
その方向を赤ちゃんも見た。
視線の先にあったのは、
音が鳴るおもちゃ。
相手の視線の動きに気付いて、
自分も同じものに視線を向ける。
これにより、
脳が発達していくといいます。
お母さんが
「ミルクを飲みましょうね」
と言ってから、哺乳瓶を
持ったりとか、
「おもちゃだよ~、
楽しい音がするよ」
って言ってから、
おもちゃを動かしたり
することで、赤ちゃんは
それが何なのかを目と
耳から覚えていく事が出来る。
歩けないという期間が
あるからこそ、親や
周りからの働きかけを受け、
興味がわいたり、
学んだりしていく。
その結果、人間の脳は
他の動物よりも発達すると
考えられるそうです。
親や周りの人たちに
助けられながら成長。
その経験によって、
大きくなったときに
困っている人を助けたり、
相手のことを考えて
行動したりするようになる。
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