今回は5月21日放送の

ザ!世界仰天ニュース

を振り返ってみたいと思います。

 

※事故調査報告書や裁判資料

被害者や被害者家族への取材などを

基に再現する

 

 

沈没した旅客船

なぜ命は奪われたのか?

 

2014年4月16日に

未来ある高校生250人が

犠牲になった。

 

それは、あってはならない

事故によるもの。

 

 

セウォル号沈没事故

 

304人が犠牲に。

 

そのうち、261人が高校生

教員など修学旅行で

乗っていた人たち。

 

この事故は起きて当然とも

思えるずさんな運行管理に

よるものだった。

 

2014年4月15日

韓国・仁川港の天候は曇りで、

風は弱く霧がとどまる状態。

 

海上の視界500メートル未満の

濃い霧に覆われていた。

 

この日、仁川港から出港予定の

船は9隻は出航を取りやめていた。

 

船長はセウォル号の

乗船経験はあまりなかった

代理の船長。

 

セウォル号を運航する

清海鎮海運の社長は利益追求に

厳しいオーナーの意向に

反することはできなかった。

 

そのオーナーはある宗教団体の

教祖 ユ・ビョンオン

資産240億を持つ大資産家。

 

 

この事故はなぜ起きたのか?

 

人命より利益を優先した

経営体質があったと思われる。

 

出航時間が早まったため、

急ぐあまり安全チェックを

おこたったか?

 

貨物も車の固定も

かなりいいかげんだったと、

言われている。

 

他社の船が欠航したこともあり、

この日の荷物はいつもの3倍

近くもあった。

 

 

   

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出航前、政府管轄の

検査機関の安全管理チェックを

受けなくてはならない。

 

積み荷のチェック方法は

船の沈み具合で確認。

 

船の既定の線が海面より

沈んでいれば過積載となるが、

その沈みをごまかすため、

あってはならないことを

指示していた。

 

バラスト水と呼ばれる

船を安定させるために

オモリとして船内に

取り入れる海水によって、

船が傾いても元に戻る

復元力が働く。

 

ところが、会社からの指示は

バラスト水を放出して、荷物を

たくさん積んでくれというもの。

 

船の安全・乗客の安全の総指揮は

全て船長の最終決定となるが、

代理でやって来た船長は

会社の指示に従った。

 

船は傾きやすい状態で、

積荷が徐々に左へずれたと

思われる。

 

そして、潮の流れの速い難所に

突入し、左に大きく傾いたのを

戻そうと、右に舵を取った途端、

ギリギリで保っていたバランスが

崩れ、転覆した。

 

 

 

も多く、他社の分の

貨物もあったことで、

利益を優先したことが、

世間にバレた。

 

貨物はいつもの3倍近く

あったが、船長は会社の指示に

従い、バラスト水を抜いたことも

世間に知れた。

 

 

   

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船長など乗組員

船を捨てて先に避難。

 

セウォル号には25人乗り

救命いかだが46艘

搭載されていたが、

あの時正常に作動したのは

1艘のみ。

 

ペンキで張り付いていたり、

鎖で固定されていた可能性が。

 

年1回行われる安全検査は

何事もなく通過した。

 

現場に最初に到着した

海洋警察の隊員は、

 

旅客船での人命救助は

行ったことがなく

現場でどのようにすればいいか

わからなかった

 

ヘリから救助を行った隊員は、

 

旅客船が沈没中という

ことしか聞かされていない

 

船内に数百人いたことは

知らなかった

 

 

事故から3日、

船長、転覆の際に指揮を執っていた

3等航海士、舵を切った操舵手を逮捕。

 

さらに、数日後には1等航海士

2等航海士機関長ら4人を逮捕。

 

遺棄致死と水難救護法違反の

疑いで、助かった乗組員

15人全員が逮捕された。

 

 

捜査により船会社はこれまで

241回の航海のうち、

139回が過積載。

 

ずさんな安全検査だったことも

判明し、海洋警察幹部たちも拘束。

 

船の運行会社と管理組織の

癒着疑惑、利益重視の

経営体制だった海運会社。

 

船会社のオーナーは、

遺体で見つかり、

自〇と思われた。

 

オーナーの死によって、

運送会社と政府の

癒着問題は迷宮入り。

 

2024年4月16日、

安山市で追悼式典が

行われた。

 

怒りの声を上げる

被害家族、事故から

10年経った今も、

訴え続けている。

 

 

   

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