今回は2025年9月30日放送の
ザ!世界仰天ニュース
日本のピンチ救った東海道新幹線を
振り返ってみたいと思います。
東京都内、保安所を極秘の場所に
日本の交通を支える重要施設がある。
東海道・山陽新幹線
のぞみ・ひかり・こだまの
運行をつかさどる
新幹線総合指令所。
新幹線で起こるあらゆる
問題・情報の全てが集まる。
それを受けるのは
“指令”と呼ばれる
約40人のJR東海社員。
新幹線の営業終了後、
線路では始発までの間に
整備作業が行われる。
それは、トロリ線と呼ばれる
電線の張り替え作業や
新幹線の車両の進行方向を変える
分岐器と呼ばれる装置の
メンテナンスなど、様々。
そのため、指令員たちは
24時間体制で勤務。
2023年12月末、
指令員のシフトなどを管理する
後方支援室。
新幹線総合指令所の
責任者 輸送指令長は
災害・事故など、
重要な判断を担う。
緊急停止・運休・運転再開などを
最終的に判断する。
指令長も24時間勤務で、
普段は3人で回している。
JR東海 指令担当課
課長代理 増田さんは普段、
指令長を含めた指令員を
管理しており、月に3回ほど
指令長として勤務。
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2023年12月30日に東京で
都内で暮す石井さんという
女性は長男と三男を連れ、
年末年始を利用し、
北海道・富良野へスキー旅行に
行く予定だった。
二男は夫とお留守番。
2024年の年明け、
増田さんは指令所付近の
後方支援室で、
管理業務をしていた。
元日とはいえ、379本の
運行が予定されていた。
平穏なお正月だと、誰もが
思っていた時、歴史に刻まれる
有事が立て続けに起きた。
2024年の元日、午後4時10分頃に
地震が起きた。
増田さんがとっさに考えたのは、
新幹線の停電。
最高速度285キロに達する
東海道新幹線は、
地震による被害を軽減するために、
揺れをキャッチすると、自動で
送電を停止させ、速度を落とす。
それが、東海道新幹線
早期地震警報システム
通称TERRA-S
東海道新幹線全線を
取り巻くように設置された
検知器が、地震の初期波動である
P波をキャッチし、被害が及ぶ
可能性が大きい区間を自動検知。
大きく揺れるS波が来る前に、
列車への送電を自動停止。
豊橋ー新大阪間と、
東京ー小田原間が停電。
すぐに、区間内の列車が安全に
停止したかを確認。
停電すると、
車内は非常灯のみになり、
空調やトイレも使用不能。
電力指令からの
正式なアナウンスを
各車両に伝える。
停電の原因は地震と判明、
その地震とは2024年1月1日
午後4時10分に発生した
石川県 最大震度7の巨大地震。
令和6年能登半島地震。
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線路は上下線で1本ずつ、
ぶつかる危険性はない。
新幹線は自動列車制御装置により
新幹線同士が接近すると、
自動的に停車するため、
追突はしない。
その場合、走ってきた列車も
駅と駅の間に停車することになる。
駅間に停車すると、急病人が
いた場合、すぐに降ろせない。
走っている小田原ー豊橋間の
列車を近くの駅で停止させた。
復旧に向けて最も大事なのが、
地震時巡回指示書。
地震による線路などへの影響を
コンピューターが自動解析。
地震の大きさによっては、
速度規制が必要だったり、
整備員の点検する必要がある。
この時、線路への影響はなく、
巡回の必要はなかった。
すると、指令長を中心に
各部署のトップ同士が集まり、
情報を交換。
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