今回は9月8日放送の

あしたも晴れ!人生レシピ

どう向きあう?愛する人の死

を振り返っていきたいと思いますので

宜しくお願い致します。

 

愛する人との死別、

悲しみは計り知れない。

 

妻をすい臓がんで発病から一年で

亡くした旦那さんは妻の死後、

必要に迫られ料理を覚えて

今では職場で腕を振舞える程に

上達したが、失った悲しみは

変わらない。

 

今、残された家族へのケアの必要性

が求められ、心の傷を癒すための

遺族外来があるのだそうです。

 

配偶者を亡くされた人は、

心に喪失感を抱えている。

 

誰もが直面する愛する人の死。

 

その時、私たちは

どう向き合ったら良いのか?

 

 

   

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ロザンナさんは、1990年に夫

出門英さんが47歳で死去。

 

27年前、当時のロザンナさんは、

夫が亡くなった後も姿はないけど

いつもここにいると感じていたといいます。

 

これは、頑張れるように神様が

くれた感じ方かもしれないと語った。

 

 

家族を失った方々の診療を行う

遺族外来が埼玉県にある。

 

50代の女性は、胃がんで夫を亡くした。

 

当時、小学生の子どもを抱え不安と

大きな喪失感に襲われたそうです。

 

一番大変だったのは、感情が

コントロール出来なくて、人前に立てなくなり、

人の目が嫌いで家から出たくなかった。

 

 

遺族外来を10年前に設置した

精神腫瘍科 大西秀樹さん。

 

元々、がん患者の心のケアを目的

としていた大西さんだったが、その

家族にも深い傷があるのを

気付かされたそうです。

 

患者の家族のケアになると、

始まったばっかりで対策が

遅れている現状にある。

 

 

死別は人生で一番辛い出来事

そのストレスは、心と体に影響

及ぼす事がわかっているようです。

 

体の影響は、心臓病での死亡率が

上がり、心の面では、うつ病になる

割合が高くなり、自殺も増えている。

 

 

遺族の辛さは看病中から、

心に大きな負担となってしまう。

 

治療に対する後悔では、モルヒネを

使ったから早く亡くなったなど言う人

も居るので根拠はないもので、モルヒネを

使ったから配偶者は辛くなく、使わない場合と

同じ時間に亡くなることを伝える。

 

 

次に周囲からの言葉に悩まされてしまう。

 

 

頑張ったね しっかりしてねなど、

悪気じゃないと思うけどズッシリ

きてしまう。

 

大西さんは、一番大事な事は

患者の話を良く聞くことで、

何が問題かわかってくる。

 

大事な事は言葉を

掛ける事ではないという。

 

”言葉にならない”事は沢山あるので、

そういう時は、無理に言葉を出すと

専門家でも遺族を傷つけてしまう。

 

そうなると、言葉になりません、

今、かける言葉がありませんと

正直に言う事も必要。

 

 

   

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チャプレン・カウンセラーの

沼野尚美さんは、愛する人を

亡くした時の思いは、

① 寂しさ

② 後悔

があるという。

 

 

 

 

 

がんは、告知された時点から、

死を連想させてしまい、死別する前から

遺族外来で対処が必要になる人も居る。

 

 

2年半前に妻をがんで亡くされた男性は、

工場設備関係の仕事で出張が多くて

家庭の事を妻に任せっきりで、

4年前に胃の痛みを訴え精密検査を

受けた妻の体にがんがあることが

わかり摘出手術を行ったが転移が

見つかり施しようがなく余命1ヶ月だった。

 

本人は強気だったが、影では嗚咽して

泣いているのを聞いていたという。

 

抗がん剤治療が続くと、独立した子ども達

も頻繁に戻ってきてくれた。

 

ところが、男性(旦那さん)は見舞いにも

行かなくなり家で閉じこもるようになった。

 

前が見えない 前に進めない気持ち

 

いくら親戚でも、友達でも、兄弟でも

相談できない事もあり、自ら命を

絶とうとしてしまった(男性)。

 

心配になった家族は、妻が診てもらって

いる大西先生のもとに連れて行くと

徐々に気持ちが落ち着いて

きたのだそうです。

 

でも、大西先生は、最後まで

良い精神状態を保って貰うために

こういう経過をたどり

こうなったら(命が)短いと伝える。

 

急に亡くなったとなると、遺族は

大変だと思う気持ちからだそうです。

 

 

今度は現実を受け止め、

献身的にかかわるようなった(男性)。

 

抗がん剤効果で1年以上穏やかな

時間を過ごす事が出来た夫婦。

 

亡くなる前の意識が朦朧としてる時、

お父さんありがとねと喋る事も出来ない

時に妻にそう言ってもらったという。

 

 

直後には深い悲しみに襲われたが、

大西先生や家族の支えで以前ほど

落ち込むこともなくなり、妻との

楽しい思い出も振り返れるようになった。

 

大西先生は、

死別の悲しみはゼロにはならない。

 

心が広くなっていく中で、

相対的に悲しみが小さくなる。

 

一般的に乗り越える事は

そういう意味だと思うと語った。