今回は3月1日放送の
ザ！世界仰天ニュース
仰天医療を振り返って
みたいと思います。
人間の基本データを
変える手術！
小海さん30歳は現在、
美容クリニックの院長。
1991年、島根県
医師の家庭に生まれた
小海さんは自身も
医学部に進学。
研修医として千葉県の
病院で働いていた時、
ある手術を受けようと
思ったそうだ。
そのきっかけは、アプリで
知り合った外国人女性との
デートで女性の方がちょっと
背が高かった。
彼の身長は178㎝で、
今まで身長のことをあまり
気にしていなかったが、
その外国人女性と会う時は、
厚底の靴を履くようになった。
将来 もし、海外に住んだら
小さい男と思われながら
暮すことは嫌だと感じた。
小海さんは昔から洋画が
大好きで、海外旅行も
何度か経験していくうちに、
海外に住むことが夢だった。
ある時、とある映画の
ワンシーンで、身長を伸ばす
手術が行われていて、それが
本当なのかを検索してみると、
イリザロフ法を発見した。
その手術は本来、低身長症や
左右の脚の長さが違う障がいの
ある方などの治療。
さらに、病気や事故などによって
変形したり、失われた骨を修復・
再生させる再生医学なのだが、
美容目的で身長を伸ばす手術を
行う病院もある。
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そのことを知った小海さんは、
やりたくてしかたがなかった。
これまでにも、レーシック手術や
鼻粘膜切除などもやっていて、
手術に抵抗がなく、実験台に
なるような感覚を味わいたいらしい。
そして、見つけ出した病院が
アルメニアという国にあり、
世界相場より安くその手術が
受けられるという。
それでも500万円ほどかかるので、
研修医の期間が終わるまでの
1年半は貯金をしまくった。
いろいろ聞かれると面倒なので、
仕事場にも家族にも言わずに
ひっそりと旅立った。
身長の伸ばし方は、
骨を伸ばす→身長を伸ばす
到着して1週間後、手術！
まず、脚の骨をわざと折る。
人は骨折をすると、治っていく
過程で仮骨というやわらかい
骨ができて、それが徐々に
かたまってかたい骨になる。
まだ、やわらかい仮骨の段階で
引っ張る力をかけることで、
骨を伸ばしていくのがこの方法。
骨折に使うのは、ノミ。
骨をきれいに折って、
折った骨の内部を削って
空洞をつくる。
そこに金属製の支えとなる
棒を差し込み、上部分の
骨と固定する。
さらに、折った骨を
安定させるために
創外固定器という
ものをセット。
イリザロフ法・髄内釘併用延長術の場合
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これを骨まで到達させた
ワイヤーやピンとがっちり
固定させることで骨を上下に
引き伸ばしていくことが可能に
なるというしくみだそうだ。
8時間の手術で左右1か所ずつの
骨を折り、彼の場合はより長く
伸ばすために時間を置いて、
さらに２か所の骨を折る計画。
手術３日後から、
骨を伸ばす作業。
固定器のつまみを
回すことで、
上下に伸びる。
１日およそ１㎜ずつ伸ばす
超地道なペースで、それ以上に
伸ばすと、神経を傷つけて
麻痺が出る可能性が高いようです。
足を伸ばすということは、
神経や筋肉・皮膚などの
他の組織も伸びるということ。
だから手術直後からリハビリを
しないと、骨の伸びにより、
筋肉や腱がひっぱられて
かたまり歩けなくなってしまう
可能性がある。
トイレやお風呂、
24時間器具は装着したまま。
手術50日目になると、
左右の膝上、膝下が
それぞれ5cm伸びた。
1回目の手術から約2ヵ月後、
今度は左右を逆転し、
2か所の骨を折った。
この頃には、体力も衰えて
足首がかたまってかかとが
地面に着かないという
合併症に悩まされたそう。
器具を外す
３度目の手術を経て、
現地滞在５ヵ月。
車いすでようやく帰国。
実家でも歩く練習し、
普通に歩けるようになるまで、
約８ヵ月かかった。
こうして身長を
10㎝伸ばしたが、
まだ、沢山の手術痕が
残っているそうだが、
日常生活にはほとんど異常なし。
美容目的のイリザロフ法も
行っている吉野宏一医師は
海外での失敗例が非常に多く、
それなら私の所で手術を
した方がよくなると思い、
始めたという。
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ある程度の頻度で合併症は
起こるそうで、小海さんも
１００m走とかは３秒くらい
遅くなっていると思ったり、
ピアノを弾く時にペダルが
ちょっと踏みづらいようだ。
