今回は1月25日放送の
ビーバップ!ハイヒール
幸せは、しあわせじゃない?
漢字の語源を振り返って
いきたいと思いますので
宜しくお願い致します。
普段、何気なく使い
日常にあふれている漢字。
そこには意外な真実が
隠れているという。
方という文字が作られたのは、
紀元前1300年頃の中国。
当時、中国の王朝「殷」は
周りを異民族に囲まれていた。
その為に、国境に死体を
吊るしていたのだそうだ。
死体には、呪いが宿るとして
異民族の侵入を防ぐ為の
魔よけとされていたという。
死体は東西南北、四方の
方角に吊るされていた。
そのため、人々は
死体の場所で方角を認識
するようになったという。
吊るされた死体を象った
中国文字が変化して
出来たのが方の文字。
漢字のルーツは元々、
古代中国で占いなどに
使用された甲骨文字。
かつての恐ろしい風習や
文化を反映した漢字が
数多く存在している。
紀元前778年~紀元前206年、
戦争の捕虜を処理するために、
約40万人を生き埋めにして
殺したという記録が
残っているという。
その際に捕虜たちが
体を地面に埋められ、
大声で号泣する姿を現した
古代文字が号。
号の漢字のルーツは、
生き埋めにされた捕虜の
わめく悲痛な姿だという。
そんな怖い漢字のルーツを
教えてくれるのは、
広島女子学院大学 客員教授
出口汪さん。
私たちが、普段 何気なく使っている
漢字が、いかに作られたのか?
その成り立ちには、恐ろしい
物語が隠されていると
出口さんは言います。
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義の文字は、羊と
鋸から出来ていて、
神へのいけにえの羊を
ノコギリで切る姿を
表しているそうです。
古代中国では、
覇権の争いが繰り広げられ、
兵士たちは戦で功績をあげる為に
敵兵の耳を持ち帰った。
耳の数が多いほど出世への
道が開かれ、兵士が敵の耳を
持つ姿から出来上がった文字が、
取だという。
負けた国の捕虜は、
反乱や逃亡を防ぐ為に
目を潰され、過酷な
労働をさせられたそうだ。
血を流した捕虜の目から
出来た文字が民。
国のために自由を奪われた
捕虜の姿=民
罪人の刑として
行われた火あぶり。
張り付けにされて、
火あぶりにされている
罪人の姿を表した文字が赤。
古代中国では、
有力者のしゃれこうべ=崇拝の対象
けがれのない崇拝の対象、
しゃれこうべの骨の白さから
現在の白の意味になったとされる。
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今から4000年前の中国では、
死刑が当たり前とされ、
鼻削ぎや肉を少しずつ切り取る
などの刑が行われていた。
火あぶりの刑に比べれば、
拘束中に罪人につけられた
枷から出来たのが幸。
残酷な刑に比べれば、
拘束中は幸せと人々は
考えてきた。
幸せのモチーフ=手かせ・足かせ
古代中国では、
人が亡くなった後、
魂が戻ってくると
信じられていた。
そこで、死体の胸に
V字型の入墨を彫った。
それは、死者の体に
邪悪な存在が入ってこない
ようにするためのおまじない。
死体への入墨を表す文字が
変化して出来たのが文。
死者への思いを刻んだ
入墨から文という文字が
生まれていた。
子供への刑罰として
まぶたの上に横一文字の入墨
をさせられていた。
この子どもは犯罪を犯したと
周りにしらしめる意味が
あったとされるが、
そこから生まれたのが
童だという。
犯罪を犯した悪い子どもの事を
表していた童は、普通の子を
意味するようになっていった。
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