今回は8月30日放送の
ビーバップ!ハイヒール
日本人の知恵!
和のしきたりに隠された意味
を振り返ってみます。
日本家屋に隠された知恵
日差しを上品な光にかえて、
優しい空間を作り出す障子は、
ガラスのなかった時代に、戸を
閉じたまま光を取り込む事の出来る
画期的な発明だった。
現代では、障子の凄さがこれだけでは
なかった事が判明し、驚くべき機能が
明らかになっているという。
それは障子に、とっても優れた
換気機能を持っているという事。
障子は、空気が乾燥していると
和紙の繊維の目が開き、
逆に湿気ると和紙の目が閉じるように
なっているというのだ。
外の湿度が高い時は、
ジメジメした空気を遮り、
カラッとした天気の時に、
換気できるようになっている。
さらに障子は、カーテンやガラス
よりも高い断熱性を持つ事が
確認されているという。
つまり冬は熱を外に逃がしにくく、
夏は外の熱が入りにくいという
障子は現代でも通用する高性能な建具。
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囲炉裏は料理を温めたり、
暖をとるためだけでなく、
梅雨の時期には、
部屋の湿気を取り除き、
その煙で害虫を駆除する事が
出来たそうです。
土壁は湿度が高くなると、
水蒸気を吸う性質があるが、
逆に乾燥すると、溜めていた
水分を吐き出す優れた
湿度調節機能の役割をしている。
厳しい風土と共存してきた日本人は、
どの季節でも生活できるような
日本人ならではの知恵で溢れている。
日本人の暮らしに秘められた知恵を
教えてくれるのは、民俗学者の
橋本裕之さん。
橋本さんによると、身の回りの
しきたりやモノには、先人たちの
知恵が凝縮されているという。
打ち水は、本当に周囲の気温が
1、2度下がるというようにいわれている。
畳は、1畳につき1人寝られると
昔から決まっているという。
元々は畳は、人が寝たり座った時の
広さが基準にしていて、
京間の長さ6尺(181.8cm)
幅3尺(90.9cm)
これは人が1人寝た時の寸法、
半畳は人が座った時の寸法なので、
昔の人は、6畳と聞いただけで、
6人が寝られるくらいの広さだと
検討がついたとされる。
さらに、もともと畳は
家具だったという。
○塚家具に買いに行かなくちゃ!
平安時代の家屋は基本的に板敷で、
寝るときや座るときだけ
畳を持ち運んで敷いていたので、
畳は移動式ベッドのような家具だった。
室町時代になると、部屋全体に
畳を敷きっぱなしにしておく書院造
が主流となり、部屋全体が
ベッドや椅子の役割をした、
いつでも寝たり座ったり出来る
知恵が込められているという。
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和箪笥は、ほとんど同じサイズに
つくられているため、
異なる種類同士でも積み重ねられて
幅もとらない。
現代でも、スタッキングとして知られる
収納術を昔の日本人は既に実践していた。
洋ダンスは、壁に立てると
裏側が見えないため、ほとんどの
場合材料がむき出しだが、
和箪笥は配置によって裏面が
見えても良いように裏面まで
きれいに仕上げられているため、
部屋の間仕切りとしても使える。
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つづく・・・