今回は3月10日放送の
ポツンと一軒家
を振り返ってみます。
衛星写真を拡大すると見えてくる、
山奥にポツンと建つ一軒家に
スポットを当てる番組で今回は、
初の和歌山県にあるポツンと一軒家。
家の目の前が崖、
道路が確認できない。
を目指したが、そこは
国有林の資材小屋。
前回分はこちら。
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そして他のポツンと一軒家に到着。
そこは隣の集落と山の急斜面で
へだてられた谷間に大きく
切り拓かれた土地で、広い田畑に
囲まれていた。
犬の鳴き声に気付いて、
やって来てくれた方が
ポツンと一軒家の主
ツチヤマトオルさん 44歳
ツチヤマさんは丁度、
炭焼きの途中で、敷地内にある
作業場を見せて貰う事に。
この家では、奥さんと子どもの
3人暮らしをしていて、
広い敷地の端に手作りの
炭焼き小屋が建っている。
トタン屋根の下に
大量の木があり、
一番奥に炭焼き窯になっている。
和歌山県の県木である、
うばめ樫の原木をそのまま
窯の中にくべて、炭化させて
備長炭、紀州備長炭をつくる。
すごく硬くて重たくて、
一番質のいい炭になるという
うばめ樫。
木の状態で、ひと窯分が3トン半くらいで、
5日掛けて炭にすると400㎏になるという。
普通にバーベキューとかでよく使う、
安いガサガサした炭とは作り方の
最後の所が違うようで、もっともっと
温度を上げて、ぎゅーっと凝縮させる。
不純物を全部出し切って
炭素だけにすると、硬くなり
良い音がするようです。
炭を作る時に一番難しい工程を
伺うと、原木が燃えすぎて
灰になったり、完全に火が消えて
しまわないように窯内の
火加減調節が重要だという。
それを行うのは、窯の上の
煙の出る穴の匂いを嗅いで
判断しなければならず、
匂いでしかわからない。
窯に火が入ってから、
焚き口を閉じ、1週間蒸し焼き、
最後に窯の口を広げて空気を
送り込み、千度以上の高温で
焼き上げて出来るのは、
石炭のように硬い備長炭。
その備長炭は、地元の
焼き鳥店などに直接販売
しているそうです。
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1人で出来る仕事がしたいと
思ったツチヤマさんは、
体を動かすのも好きで、
1人で山に行って木を切って
お客さんに売るまで全部、
自分1人で出来るので
気楽でいいのだという。
周囲の土地もツチヤマさんの
所有地で、春になったら
敷地の一部を耕して、
自家用の田んぼにして、
家族で耕作する。
その田んぼを耕す前に、
ヤギに草を食べて貰ったり、
飼っている。
両親は白いヤギなのに、
黒い子が生まれて来たので
びっくりしてFacebookに上げたら、
地元の新聞に載り有名に!
また、5年前に知り合いから
貰った小さな豚も除草に貢献し、
大きく成長している。
奥さんによると、家には
TVがないのでこの番組を知らないが、
職場の人たちがポツンと一軒家に
出れるでって言われていた矢先の取材!
この家は、前の方がちゃんとこだわって
大工さんにきちんと建てて貰ったと
思うので造りがちょっと面白い!
大阪に住んでいたご主人が、
20年前に奥さんと和歌山で出会って結婚。
2人は田舎暮らしに憧れ、
9年前にこの一軒家を購入し、
一家4人で移住。
家の中には竃や薪ストーブ。
奥さんは服とか家の周りにある
植物とかで染物している。
玉ねぎの外側の皮が集まったら、
でっかい寸胴とかで煮出して、
濾して、その液で染めている。
炭焼く時に木酢液が採れるので、
それに錆びた釘とかを一緒に
入れておくと出来る真っ黒な液
に浸けると暗い色に染まる。
栗のイガや茜の根でピンク色に
染めたりしていたようだ。
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