今回は3月30日放送のNHK系列
の番組“脳若返り”の秘策 !?
おトナリさんとの認知症予防
を振り返ってみたいと思います。
地域ぐるみで認知症予防を
行う取り組みが紹介されていおり、
見逃した方は4月22日の土曜日
午後5時10分から再放送も
あるようですのでお楽しみに。
4月26日~29日には、京都で
第32回国際アルツハイマー病協会
国際会議が開かれ、合言葉は
認知症:共に新しい時代へ。
2025年には認知症が730万人で、
その予備軍も合わせると1300万人を
越える時代を迎えてしまうそうです。
そこで、あなたも出来る
あなたの街でも出来る認知症
予防最前線に迫った。
キーワードは、
地域のおトナリさん。
日本認知症予防学会の
理事長の浦上克哉先生は、
アルツハイマー型認知症は
65歳を過ぎてから起き、その原因
物質であるアミロイドβたんぱくが
発症の20~30年前からたまり始める
可能性が多いので40歳代くらいからの
予防を考えて欲しいと語る。
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鳥取県琴浦町は町民
1万8000人で3人に1人が
お年寄りで、高齢化が
進んでいる。
予防対策として、
早期発見が重要。
無料で開かれている
ひらめきはつらつ教室では
認知症について学べる
カルタやタッチ式のパソコンで
頭の健康チェックを行っている。
時間の認識や言葉の記憶などの
質問を通して、認知機能を
確かめることが出来る。
数分で予備軍の恐れがあるかを
判別でき、これまでに1500人以上
見つけてきた。
目標として、2年に一度
チェックしてもらう事だという。
また、介護認定されていない
お年寄りの方に全員受けて
もらう為に地域を巡回している。
取り組みが始まったのは、
2004年からで、認知症になった
家族の介護に苦しむ町民からの
切実な声からで、認知症を
最重要課題として、
認知症対策委員会を設置した。
認知機能の低下を疑われた人を
フォローする為、毎週予防教室を
行っている。
認知症は一旦発症すると、
進行を遅らせることは出来ても
現在は治す事が出来ないが
軽度認知障害(MCI)の場合、
運動や頭を刺激すると
認知機能の維持が可能。
データ提供:鳥取大学 浦上克哉
この教室に通う9割以上が
3年経っても、認知症に
移行せずにいる。
もうひとつの予防対策は、
サークル活動にある。
出典:琴浦町 高齢者健康実態調査
認知症になりやすいのは、
出不精や閉じこもり傾向にあり、
友人がいない場合が多く
出掛ける場を作る為に
立ち上げたという。
これにより、元気なお年寄りが、
フォローの必要な人を
フォローしている。
また、糖尿病や高血圧は
認知症のリスクを高めると
指摘されているので
栄養管理も行い、認知症の
予防につとめている。
料理教室では、塩分控えめの
工夫したメニューを教えている。
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愛知県北名古屋市では、
最近の話と昔の話をした時の
脳の血流が多いことがわかった。
昔の話をしている回想法を
行うことで、記憶を呼び覚まし、
相手と話すことで脳の血流が
増え、認知症の予防に
期待できることがわかった。
データ提供:国立長寿医療研究センター 島田裕之
愛知県大府市では、
コグニラダーという
カラフルなはしごの上を
脳を使いながらするプログラムを
行うと良いとされる。
例えば、赤と緑で足を外に出すと
決めた場合、その色の所で
足をはしごから踏み出す。
慣れてくると、3の倍数の
ステップで手を叩いて
進んだりすると良い。
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石川県七尾市の
なかじまプロジェクトでは、
高齢者の生活習慣と認知症との
関係を明らかにする大規模な
研究が行われている。
なかじま地区の人口およそ
7000人の中の60歳以上の方は
2700人ほどで約2500人が参加
している調査では、運動や頭を
使うトレーニングの習慣が記憶力の
向上につながる事があきらかになった。
認知症と食生活では、緑茶が良いとされ、
かてきんなどのポリフェノールに効果がある。
データ提供:金沢大学神経内科 なかじまプロジェクト
中でもロスマリン酸という、レモンバームや
ローズマリーに含まれるポリフェノールの
一種が一番効果があったと山田教授は語る。