今回は5月16日放送の
NHK クローズアップ現代+
生命の不思議“テロメア”
健康寿命はのばせる!
を振り返っていきたいと思います。
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いつまでも若くありたい
健康長寿の夢が現実になる?
私たちの体の中にある染色体
健康長寿の鍵とされる端にある
テロメアという部分は、
細胞分裂する度に
短くなっていき、老化と深い
関わりがあると考えられてきた。
現在、テロメアの長さを伸ばして
老化を遅らせ、がんなどの病を
防ごうとする動きがあるという。
人は何故老いるのか?
若さを保つには?
テロメア・エフェクトという本は、
この問題に正面から向き合って
注目されている生物学の書籍がある。
今年出版されたテロメア研究の
集大成は、大きな反響を呼び
20ヶ国以上で出回っている。
この本の著者である、ノーベル賞受賞
エリザベス・ブラックバーン博士が、
第一人者として1000人を越す
科学者達の成果をまとめ、
健康寿命は伸ばせるという
最新研究の到達点をしめした。
エリザベス・ブラックバーン博士は
健康長寿を手に入れる為の
重要な要素はテロメア
。
病気に関わらず生理的に
人生を楽しめる年数に
テロメアという部分が
関わっていると語る。
テロメアとは?
体を形作る37兆個の細胞は、
生きている限り分裂し入れ代わりを
続けています。
例えば、皮膚細胞は活発に
分裂を繰り返し、若い細胞を
生み出し続け、1~2ヶ月で
新たな表皮に入れ代わっている。
細胞分裂に深く関わって
来ているのが、細胞の染色体の
端にあるテロメア、その正体は、
塩基という化学物質。
生まれた時は、およそ1万5000ほど
とされているが、35歳で半分近く
減っていき、6000を下回ると
染色体が不安定になる。
2000になると、細胞がこれ以上
分裂できなくなる細胞老化に
陥ってしまうそうです。
テロメアが減ると新たな細胞が
出来なくなる為、
細胞の命の回数券
と呼ばれている。
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47歳から54歳のアラフィフ
男女10名の血液採取し、
白血球のテロメアを調べる。
広島大学が立ち上げた
ベンチャー企業が分析すると、
同じアラフィフ同士でも
長さはバラバラで個人差があった。
アメリカの最新研究によって、
心理的なストレスがテロメアの
減り方を早めている事が
解明されました。
家族の介護をしている女性達を
調査した所、介護の年数が長いほど
テロメアが減って短くなっていた。
また、面接官があえて無愛想な
態度を取って、面接者にストレスを
かける実験を行ったところ、
心配性の面接者の人だけテロメアが
短かったという。
カルフォルニア大学
サンフランシスコ校
エリッサ・エペル教授は、
悪い事を予測してしまう
悲観的な人は、特にストレスに
反応しやすく健康に
悪影響があり、
10代の健康な人でも悲観的で
あるほどテロメアが短い事が
わかったという。
テロメアとがんとの関係を
研究している、相田さんは
40代以降のがんの主な原因が
テロメアの減少だと考えられている。
食道がんの患者から細胞を取り出し
テロメアを調べると、テロメアが
年齢平均より大幅に減り短くなっていた。
テロメアが減ると、食道がん
口腔がん 膵臓がん 皮膚がんに
なりやすくなるという。
テロメアと認知症
2000人の脳画像とテロメアを
分析すると、テロメアが減って
短くなった人ほど、
脳が萎縮していたという。
特に記憶を司る、海馬の萎縮が
顕著だった。
海馬縮小=認知症のリスクが
高くなると考えられる。
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テロメアをのばす酵素
アメリカでは、テロメアをのばす酵素、
テロメラーゼが若返らせると
考えられている。
そのために、
軽めの有酸素運動を週3回行う。
動脈硬化などを防ぐオメガ3脂肪酸が
豊富な野菜中心食事。
7時間以上の睡眠。
友人やパートナーのつながり。
瞑想
呼吸法
4秒吸って、4秒はく
花・ろうそく・夕日などを見つめる
1日 10分から
が効果的だそうです。
サプリメントも発売されている
そうですが、テロメラーゼを
過剰に摂取すると、特定の
がんのリスクを高めてしまうようで
何事もほどほどに!