今回は5月14日放送の

ザ!世界仰天ニュース

を振り返ってみたいと思います。

 

※裁判資料や関係者への

取材などを基に再現

 

 

国と企業が尊い命を奪った!

衝撃の真実

 

 

前文

 

 

川田さんがHIV感染がわかる

1年前には製薬会社 ミドリ十字の

血液製剤に関して、他社の営業マン

輸入の原料を使っているのでエイズの

危険性が高いと言っていた。

 

他社がそのような営業をしている

ことを知ったミドリ十字社は、

得意先にアメリカで作られている

製材の原料を国内の原料だと

ウソのアピールをしろとを命じた。

 

その営業方針に対して社長

社長命令として虚偽の宣伝を

続ける事に。

 

ほとんどの営業部員は、

事実だと信じて販売を続けた。

 

 

数年前から厚生省では、

アメリカで血友病患者に

エイズ患者が増えている

との情報を得て、

エイズ研究班を発足。

 

第1回 血液製剤商委員会で

アメリカの血友病患者で、

HIV感染が広がっているので

アメリカと同じ非加熱製剤の

使用をやめる提案をした。

 

ところが、前の薬に戻すのは

患者にとっても負担になるなど、

医師たちの意見を受け、

HIV感染の可能性が高い

非加熱濃縮製剤を

承認し続けていた。

 

その2年後にようやく、

HIV感染対策の

血液製剤が出る。

 

それが、加熱濃縮製剤。

 

 

   

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加熱処理をすることで、

この薬品からエイズウイルスに

感染することを防ぐ。

 

アメリカでは既に

承認・販売されていた。

 

1985年7月、こうして日本にも

製薬会社5社の加熱血液製剤が

製造販売に認可を得たが、

製薬会社のミドリ十字では

会社の利益を守るために、

非加熱製剤を売り続けた。

 

一方で血友病患者は厚生省に

非加熱血液製剤をすぐに

回収するよう製薬会社に

指導するよう申し出をした。

 

すると、厚生省 生物製剤課長は

非加熱製剤が全部HIVに

汚染されているとは限らない、

そんな指導をしたら企業に

損害を与えてしまう。

 

厚生省も患者目線で

考えてくれなかった。

 

厚生省・製薬会社それぞれの

不適切な判断により、危険な

非加熱製剤は回収破棄されず、

血友病患者1400人以上がHIVに

感染した薬害事件になってしまった。

 

 

厚生省と製薬会社は責任を認めず、

裁判は難航していった。

 

その頃、原告団ではエイズの

差別や偏見を恐れて、名前や顔を

出している人は少なかったが、

川田さんは実名公表と顔出しを決意。

 

公表前には自分の仲間に

HIV感染をカミングアウトした。

 

 

   

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被害者に若い世代が多くいた

ことを世間が知っていき、

1995年7月24日に多くの

大学生など若者が厚生省を

取り囲んだ。

 

菅直人氏が厚生大臣に就任し、

薬害エイズの内部調査が始まる。

 

無いと言っていた

エイズ研究班の資料により、

研究班が当時から非加熱製剤の

危険性がわかっていたことが判明。

 

川田さんたち原告団は国の対応に

怒りを示し、座り込みを決意。

 

すると、その最中に当時の

厚生大臣だった菅直人氏が

原告団に対し全面的に謝罪。

 

さらに、責任を認めてこなかった

ミドリ十字の幹部たちは

土下座した。

 

1996年3月29日、

薬害エイズ裁判では

原告勝訴 和解が成立。

 

1985年~1986年にかけて

HIVに汚染された非加熱製剤で

患者2人を死亡させたとして、

ミドリ十字 歴代3人の社長と

厚生省 元生物製剤課長、

エイズ研究班 元班長が

業務上過失致死の疑いで逮捕。

 

1985年にミドリ十字が製造した

非加熱製剤が国内の血漿だけで

つくられたってつじつまが

合うように隠蔽工作が

行われていたことが裁判で発覚。

 

製薬会社ミドリ十字社長らは、

禁錮1年2ヵ月~1年6ヵ月の

実刑判決を受けた。

 

元生物製剤課長は、禁錮1年

執行猶予2年が確定。

 

元班長は無罪判決のまま死亡した。

 

 

   

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