今回は11月5日放送の
ネーミングバラエティー
日本人のおなまえっ!
あなたはエラい!
表彰したい名字を
振り返ってみたいと思います。
これまで番組で調査した
名字の由来はおよそ300種類。
その中から驚きの由来を持つ
名字を表彰していた。
災害を未然に防いだで賞
2019年7月11日放送
柳のつく名字で表彰理由は、
川の氾濫から集落を守る
堤に植えて洪水でも流されない
丈夫なものにしたから。
河川と植物に詳しい常葉大学
名誉教授 山田先生によると、
災害を防いだ柳とは、枝が上に
伸びるタイプの小さい柳。
松など、多くの植物が根の成長に
何年もかかるのに対し、柳を挿し木
するだけで速く、より多くの根を広げ、
ガッチリと土をつかんでいる。
柳は水中でも根が育つ珍しい植物
だから、川の水が増えても土を
おさえ、堤を守ってくれる。
その強さは、江戸幕府が堤に
柳を植えることを法令で
定めた程らしい。
山田先生は、自然物で荒れ狂う
自然を抑えるというところが、
自然を使って自然を制する
考え方が日本にはあるという。
矢作川の堤防には、柳の力を
使った伝統工法が昭和20年代から
試されてきた。
その工事に携わった技術者の
菊地幸一さんによると、
柳枝工といって木の枝を組んだ
枠に石を敷き詰め、その隙間に
柳の枝を打ち込む工法。
大量の根っこが土や石を巻き込んで、
堤防を丈夫に固めてくれる。
工事を終えて以降、矢作川は
昭和34年の伊勢湾台風、
平成12年の東海豪雨など、
大きな水害に見舞われたが、
柳で固めた堤防は決壊しなかった。
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災い転じて福となしたで賞
指首サマ。
言い伝えによると、人に指図する
武士だった?
指首様のご先祖が住んでいた辺りは、
くぼんでいる地形。
くぼ地のことを首地という
例があるようだ。
指首の”首”は、くぼ地だった。
諸説あるが、頭と胴の間が
くぼむことが首の語源。
沼のようなくぼ地は
農業に不向きだったが、
くぼ地が災い転じて
福となした。
それは、アシと呼ばれる
水辺に生える植物。
ススキやチガヤなどと共に、
湿地帯に多く自生する。
田んぼの下がくぼ地だと
沈んでしまうので、
沈まないためにアシを
全面に敷き詰めた。
ぬかるんだ湿地はそのままでは、
底なし沼のようなもので、
田んぼにはならない!
そこで、大量の草を投入して、
土台をつくった。
アシなどの草は、畑の肥料や
茅葺屋根、馬のエサにもなる
有難い植物だった。
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指首様は湿地に生える草を
フル活用する事で、
ダメな場所を素晴らしい地に
かえる事が出来た。
古語辞典で「さす」を調べてみると、
火をつけるという意味が!
草が生える低湿地に火を放つ??
草が燃えることで、
3つの栄養素がうまれる。
草を燃やした灰に
含まれるカリウムと水、
生物の死骸が反応してできる
窒素とリン酸。
これは、植物の成長に
欠かせない栄養素。
火をさすことにより、
栄養がたっぷり詰まった
土がつくられ、より強い
草が生えてくる。
焼いて草を育てるための
特別な土地に住んだ人。
指首様の表彰理由は、
草を活用し、災いの土地を
福に変えたこと。
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