今回は3月10日放送の
チコちゃんに叱られる!
Don’t sleep through ife!
携帯電話の緊急地震速報は
なぜあんな音?
を振り返ってみたいと
思いますので
宜しくお願い致します。
何も考えないで、
のほほんと暮していると
チコちゃんに叱られますよ。
携帯電話の緊急地震速報は
なぜあんな音?
詳しく教えて下さるのは
緊急地震速報システムの
土台を作った京都大学
防災研究所 山田真澄准教授。
山田准教授によると、
大きな地震が来ることを知らせる
緊急地震速報システムを作る
きっかけとなったのは、
1995年 国内で初めて震度7を
観測した阪神・淡路大震災。
この地震を受けて、揺れが来る前に
地震を知らせるため、2003年頃から
気象庁を中心にテレビやラジオから
流れる緊急地震速報の開発が
進められた。
緊急地震速報は2007年に
テレビでの運用が開始。
丁度その頃、携帯電話も
広く普及してきたので、
2007年12月から携帯電話の
緊急地震速報も開始された。
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その時、国民の皆さんに瞬時に
危機意識を持たせるために
作られたのがあの音だった、
その音は、環境音楽家の
小久保隆さんが作った。
小久保さんは大きな商業施設内に
流れる環境音楽をはじめ、
坂本龍一さんと一緒に人気ゲームの
音楽を手がけけたこともある。
依頼した大手電話会社の執行役員が、
僕の音楽のコアなファンで2005年頃から
携帯電話の楽曲の仕事を頂いていた。
電子マネーの決済音も作っていた。
その流れで緊急地震速報の依頼が来た。
その時に寝ている人も起こせるような
びっくりする音にして下さいと言われて、
数秒間の間に安全を確保しようと
危機意識を持てる音に!
脳のスイッチを切り替えられる音を
意識して、3つのコンセプトをもとに
音を考えた。
緊急地震速報ヒミツ①
スウィープ音
スウィープ音とは
低音~高音、高温~低温へ
短時間で変化する音で、
救急車のサイレンの音が
その一つ。
段階的に変化する楽音
→脳に瞬時に響かない
日常的に耳にしないスウィープ音
→脳の反応が早い
緊急地震速報ヒミツ②
伝わりやすい周波数を使う
携帯電話・スマートフォンは、
カバン・ポケットにしまって
いるので、緊急地震速報は
布を通して聞くことが多い。
布にはそれぞれ、吸収しやすい
周波数があり、携帯電話の
スピーカーは小さく、機種によって
出にくい音もある。
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そこで、低音から高音
すべての周波数を持つ
音にすることが重要。
緊急地震速報ヒミツ③
3回繰り返す
3回の連続音は心理的にも
特別な意味がある。
ノック1回の人は
あまりいない。
ノック2回の人は
最も一般的。
ノック3回だったら、
なんだろう?と
ちょっと気になる。
そのため、緊急性の時は
3回の連続音が効果的。
瞬時に危機意識を持たせる音
=緊急地震速報の音
緊急地震速報の音が誕生して
4年後、東日本大震災が起きた。
揺れに直面した方々から
「怖すぎる」などの様々な
意見を頂いたという。
決して怖く作った訳ではなく、
あくまで最も注意を引く音に
しただけ。
大変、申し訳ないことをした
など、反省した時期もあった。
でも、あの音で救えた命が
あったのも事実だと思うという。
人の命を救うために
計算し尽された音だから
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