今回は1月13日放送の
キョエちゃんに叱られる!
Don’t sleep through life!
学校で教室の掃除を
するのはなぜ?
を振り返ってみたいと
思いますので
宜しくお願い致します。
カラス目線の傑作選!
学校で教室の
掃除をするのはなぜ?
チューラパンタカみたいに
なってほしいから
詳しく教えて下さるのは
学校の掃除の歴史に詳しい
大東文化大学 文学部
山本宏樹准教授。
チューラパンタカ
というのは、お釈迦様の
お弟子さんの一人。
この人が学校の掃除に
深く関わっている。
そもそも、日本の学校で
掃除が始まったとされて
いるのは、室町時代。
当時の「学校」といえば、
お寺でした。
お寺では読み書きのほかに
仏教のお経を通して、
人の道を説く今でいう
「道徳」も教えられていた。
そこで、教材として
使われていたのが、
根本説一切有部毘奈耶
というお経。
そこには、よい行いや
教訓などが書かれていた。
このお経に登場するのが、
チューラパンタカ。
悟りを開いて「阿羅漢」
っていうそれ以上、
勉強する必要のない
レベルまで達した人。
阿羅漢
究極の悟りを開いた
仏教修行者の最高位
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最後は凄い人になったが、
もともとは一文字覚えると
もう一文字忘れてしまう
みたいな物覚えの悪い
ダメダメな人だった。
まんがインド昔話
チューラパンタカ物語
昔々、お釈迦様の弟子に
2人の兄弟がおったそうな。
賢く努力かな兄は、
マハーパンタカ。
物覚えの悪いダメダメな
弟は、チューラパンタカ
といった。
チューラパンタカは、
お経をただの一つも
覚えられなかったので、
周りの弟子たちから
いつもバカに
されていたそうな。
ダメダメな弟にしびれを
切らした兄は、あなたに
お釈迦様の弟子は
つとまらないわ。
このお寺を去って、
お父さんとお母さんの
元へお帰りなさいといった。
その言葉にショックを
受けたチューラパンタカは
お寺の前でシクシクと
泣いていたそうな。
すると、そこへ
お釈迦様が現れ、
どうしてあなたは
泣いているのですか?
と聞かれたので、
チューラパンタカは
私はお経もろくに
覚えられないダメな
弟子なので、ここを
去ろうと思っていると
伝えた。
それを聞いたお釈迦様
はチューラパンタカに
一本のホウキを渡し、
「塵を払い 垢を除かん」
この言葉を唱えながら、
お寺を掃除しなさいと
言った。
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明くる日から実行した
チューラパンタカは
来る日も来る日も
繰り返し、この言葉を
唱えながら掃除をして
3年が過ぎたある日、
気づいた。
毎日 毎日掃除しているのに
全然、塵や垢は出てくる。
だから、これからも毎日
心を磨き続けなくては
ならないんだ!と。
こうして、
チューラパンタカは
他の人のお手本と
なるような立派な
人物となった。
このチューラパンタカ
の有名なエピソードも
あって、仏教では
掃除をすることが
修行の一つとなった。
それが、お寺の学校で
取り入れられ、
子どもたちは掃除を
するようになった。
それは、江戸時代の
寺子屋にも引き継がれ、
明治時代以降も学校での
掃除の習慣が現在まで
続いている。
こうして日本の学校では
掃除をするようになりました。
つまり、日本の学校で
掃除をしているのは、
チューラパンタカみたいに
なってほしいからと
言えるのです。
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