今回は5月5日放送の
日本全国大捜索‼
ポツンと一軒家
を振り返ってみます。
衛星写真を拡大すると見えてくる、
山奥にポツンと建つ一軒家に
スポットを当てる番組で今回は、
和歌山県にあるポツンと一軒家。
北東部の山頂付近
のあるポツンと一軒家を目指し
最寄りの集落から捜索を開始。
情報を得るため地元住民を探すと、
親子連れの2人と、少し離れた所に
お父さんの姿を発見。
親子連れもお父さんも
一軒家をご存知ではなかった。
しかし、道の向こう側に
庭の手入れをしている
お父さんが居たので
聞いてみると、お父さんから
これ イワカミ ショウイチさん
の所ちゃうんかな?と返答が。
ポツンと一軒家の主の義妹さん
が近所にいるというので
案内して頂いた。
イワカミさんの義妹さんに
衛星写真を確認してもらい、
今日もおるんやけど
電話掛けても出てくれへんのよ
と答えた。
お父さんが一軒家の途中にある
車で行けるお堂まで案内して
貰える事になった。
国道から脇道に入った途端、
狭い一本道になっており、
先導車を見失わないように
後を追っていく。
左にはゴツゴツとした岩肌が
迫り、そこから落ちてきた
小石が路面に散乱していて、
右は断崖絶壁の山道を
走行する事10分。
お父さんの車に追いついたが、
今度は急な上り坂に変わり
そこを上がると小さな
集落に到着し、お父さんの
車が止まった。
するとそこからは案内して
もらわなければ絶対に
辿り着けなかったであろう
廃屋の脇から前にのびる
細い一本道が、イワカミさん
家につながる入り口だった。
目的地までの距離はまだ、
歩いて2㎞ほどあるという。
山道を歩いて30分、
ポツンと一軒家発見。
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ポツンと一軒家の主
イワカミ マサイチさん87歳。
イワカミさんは、ここに
ずっと住んでいるというが、
ここで生まれた者と違う
のだという。
ここはイワカミさんが、
23歳で山仕事で来てて、
そしたら俺に、「ここに
婿に来い」っていう人が現れ、
麓の本家の親父が
「婿養子に行ってくれ」
って言うて「行かん」
とは言ったけど現在に至っている。
元々そこは、マサイチさん
の奥さんの実家。
マサイチさんは、近くの山に
林業の仕事で来ていて、
イワカミ家に婿入りした。
イワカミ家は奥さんの兄貴が、
14、15歳くらいで戦死され、
その次の弟さんは電気の仕事を
していたが、電気に触れて
落ちた場所が線路の上で
頭を打って即死されていた。
後に残ったのは女の子3人で、
そんな事聞いたら、ほんまに
頑張っちゃったらエエなぁ
という気になって、それで
ここに貰ってもろうて来たそうだ。
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結婚後、40年間夫婦で山の上で
生活していたが20年前に足を
悪くした奥さんだけが麓に移住。
以来、マサイチさんが1人で
この家に住んでいるという。
1人で残っている理由は、
キレイに片付いた和室の
床の間にある 15歳で戦死した
義兄を祀った祖霊舎があるから。
壁には、国から義兄に贈られた
賞状と勲章が飾られている。
人間っていうのは、
こんなことを
してあげるのが
ええとか悪いとか
言うものと違う、
心の持ちようだという。
オカンにも俺がおる限りは、
ここに来たら眺められる。
もし、もう出来なくなった時は、
外して持っていくという約束を
してあるのだという。
最後まで、これを継ぐ。
そいつは俺の肝の一つで、
胸の中に納めこんでいるそうだ。
若くして亡くなった義兄を
弔うため、20年間1人で
築100年以上の家を
修繕しながら生活していた。
月に2回、歩いて山を降り
車で麓の町へ買い物に行く。
全長2㎞に8箇所ある橋も
全てマサイチさんが作った
もので、傷んだ箇所は
その都度修繕し、山道も
整備していた。
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