今回は6月9日放送の

きょうの健康

慢性痛 あなたの疑問に

答えますを振り返って

みたいと思います。

 

 

朝起きると体のあちこちが痛い。

 

少し歩いただけなのに、

腰やひざが痛い。

 

そんな痛みが3ヶ月以上続く

慢性痛の疑問に答えてくれる

とういう内容で放送された。

 

答えていただいたのは、

慢性疼痛診療ガイドラインを

中心となってまとめた

福島県立医科大学

矢吹省司教授。

 

 

60代女性は腰痛からはじまった

痛みが2年以上続いていて、

痛み止めを処方されているが、

いろいろなところが

あちらもこちらも痛い。

 

整形で今のままの

リハビリだけで

改善するのか?

 

神経痛もあり、もっと

踏み込んだ治療法はないのか?

 

 

この質問に矢吹教授は

2年以上痛みが続いていると

いうのは、痛みを抑制する

神経回路の働きが弱っている

可能性がある。

 

本来は痛みを抑制する神経回路が

働いて痛みを和らげてくれるが、

痛みが長く続いていると、この

神経回路が変化して痛みを抑える

回路がうまく働かなくなることが。

 

痛みが続くと神経が過敏になり、

腰痛だけでなく、他の部位にも

痛みが広がっていく。

 

少しの痛みでも強い痛みと

感じてしまうこともある。

 

それはただの思い込みではなく、

体のしくみとしてそうなっていく。

 

 

   

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この方の場合、踏み込んだ

治療としては、神経ブロック注射で

痛みの伝達を一時的に抑える。

 

これは一時的なものなので、

痛みを抑える神経の働きを

回復するには運動がいい。

 

運動の補助として

神経痛の薬を使うと良い。

 

無理はいけないので、

自分に合った

軽いものからはじめる。

 

慣れてきたら少しずつ

負荷をかけていく。

 

順番としては、

ストレッチ

→ウォーキングなどの有酸素運動

→筋トレ

 

1週間同じ運動をして

楽に行えるようになったら、

次の運動にいくのが良い。

 

 

 

70代男性は脊柱狭窄症で

腰に鈍痛があり、2年間通院中。

 

ストレッチと薬

(アセトアミノファン)を

使用しているが、鈍痛は続いている。

 

とにかく痛みがゼロになる方法を

教えて欲しいという。

 

 

矢吹教授は痛みを

ゼロにすることは難しい。

 

痛みがあるから

何もできないと考えていると、

痛みを長引かせてしまう。

 

痛くてもこんなことはできると

考えて、痛みがあっても

やりたいことをやるとよい。

 

痛くてもできることが増えていくと、

痛みが気にならなくなってくる。

 

ストレッチに加えて、

全身を使う有酸素運動を

することをオススメした。

 

脊柱狭窄症の人におすすめの運動は、

・室内で自転車こぎ

・水中でのしゃがみこみ歩行

 

背中を反らす運動には注意!

 

 

   

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慢性痛でもできる全身運動

 

椅子に浅く腰掛けて、

太ももを交互にゆっくり

上げて足踏みをしていく。

 

右足からはじめる。

 

肘は反対側の太ももにつける。

 

息は止めずに深呼吸しながら!

 

最初は短い時間でもよく、

慣れてきたら5分、

10分と時間を長く。

 

動作はゆっくりと行い、

肘がつかない場合は、

手首や掌をつける。

 

しびれや脱力などを感じたら

すぐに中止してください。

 

 

 

けい椎症で腕にしびれ

自己流のエクササイズで大丈夫?

 

首が痛ければ、首の運動と

思いがちだが、いきなり痛い所を

動かすと逆効果の場合もある。

 

首以外の筋肉を動かしても

全身の血流が増加、

ゆっくりと筋肉を

ほぐすことができる。

 

肩のエクササイズもおすすめ。

 

 

   

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