今回は10月4日放送の
ザ!世界仰天ニュース
ココ山岡の恐ろしいセールス
を振り返ってみたいと思います。
ココ山岡の専務は基本ペア、
トリプル販売の流れと書かれた
マニュアルを徹底させていた。
販売員は基本女性で
1人目の店員は客と仲良くなり、
その中で年齢・家族構成・
年収・預貯金額などをチェック。
2人目の店員→主導権
ペアの店員に主導権を渡し、
ダイヤモンドの話をしていく。
聞きだした情報をもとに
裏でこの客がいくらなら
出せるか計算。
2人目の店員がその金額の
ダイヤを用意し、客の味方を
装って1人目の店員が
値下げ交渉。
3人目の店員が登場し、
値引きなどの演出で、
決断を促すという。
こういった役割分担を
トリプル販売と呼び
マニュアル化した。
断りにくい状況をつくり、
ダイヤモンドを売っていた。
販売員の女性には売り上げに応じ、
店長などの階級や歩合給を与え、
売り上げの多い販売員は年収が
約1000万円になることもあった。
だから、店によっては
短いスカートを穿くなりして
男性客を誘惑。
買ってくれるまで
6時間も粘ることも…
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それだけでなく、商品を買って
もらうため、男性客とデートする
販売員もいたらしい。
こんな徹底したセールスもあって、
1988年には300億円を超え、
専務の男は社長となった。
すると、卸売会社の社長が近頃、
商品の鑑定があまりよくないって
話を聞いて、卸売会社の社長が
鑑定会社を設立。
2人はさらに利益をある行動に!
そして、ココ山岡のダイヤモンドを
意図的にグレードアップした
鑑定書を発行する。
これにより販売価格をつり上げ、
利益を増やしたと思われる。
1992年には過去最高の
およそ630億円の売り上げを記録。
バブル崩壊後、多くの客が
”買い戻し特約”を希望。
さらに、世界的にみれば
ダイヤモンドの価格は年々
上がってはいたが、円高傾向が
進んでいたため、日本での価格は
ほとんど上がらない。
買い取れば買い取るほど、
負担が増える一方だった
ココ山岡。
さらに強引なセールスに対し、
苦情が相次いだことから
消費者センターから指導を受け、
キャンセル料を上乗せすれば
5年経たなくても返金をしなければ
いけなくなった。
1992年におよそ28億円あった経常利益が、
翌年には半減し、現金の出入りを計算する
資金収支(93年)ではおよそ113億円の赤字。
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1993年に部下に社長の座を譲ったが、
男は5年後買い戻しや強引なセールスを
行っていた。
そんな状況とも知らず、
東京に住む30代男性は
126万円の契約をしていた。
1997年に突然、
ココ山岡が倒産。
多くの社員に知らせぬまま、
店や会社が空っぽになっていた。
30代男性にはまだ3年分
(90万円)のローンが残っていたので
消費者センターに相談したが、
裁判を起こすなどしないと
難しいと言われる。
弁護士に相談し、
93万円のダイヤを質屋で
査定してもらうが、
購入価格の10分の1程度
しかないと判明した。
当時、このような
被害者は全国に約10万人。
そんな中、全国各地の38の弁護団が
結成され、客や元従業員に
話を聞くなど、ココ山岡の
悪質なセールスの実態を調査。
弁護士団の調査によると
信販会社がココ山岡の財務状況や
セールス方法をきちんと調べず
協力していた。
約9000人の被害者は
9社の信販会社を提訴。
ココ山岡倒産から3年後、
和解が成立。
提訴した被害者のダイヤモンドを
信販会社におさめることを条件に
未払い金92億円の全額支払い免除と
支払金59億円のうち約25億円返還。
全てを取り仕切っていた男は、
特別背任罪・詐欺罪で
懲役5年6ヵ月。
卸売会社 社長は、
特別背任罪で懲役3年。
それぞれ加担した部下は
特別背任罪・詐欺罪で
懲役1年6ヵ月。
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