今回は、10月25日放送された

カズレーザーと学ぶ。

不老不死を振り返って

いきたいと思いますので

宜しくお願いいたします。

 

 

不老不死にまつわる知識を

教えてくれるのは、

医療未来研究者 奥真也先生

遺伝子研究 高橋祥子先生

人間拡張工学 稲見昌彦先生。

 

1990年代になり、ようやくガン治療の

道筋が見えはじめ、そこから急速に

研究が進み、2000年代には

分子標的薬の発展が!

 

 

先生によると、昔の抗がん剤は

ガン細胞と一緒に正常細胞も

壊してしまう。

 

分子標的薬は正常細胞への

ダメージも少なく、

患者の負担を軽減。

 

ガン細胞特有のタンパク質や

遺伝子を標的にして攻撃する。

 

 

高橋先生によると、2018年に

自宅で自分の体を使って、

ゲノム編集をした方がネット中継して

話題になったという。

 

筋肉を増強させようとしたそうで、

アメリカでは企業や研究機関に

属さない方が、自宅で遺伝子を

編集することが増えてきている。

 

自宅でできるほど、

遺伝子編集が身近な時代

 

2010年代に開発された

CRISPR-Cas9と呼ばれる

ゲノム編集のツールが

ノーベル化学賞を受賞!

 

こちらのキットがアメリカで

販売されており、2022年10月

20日時点の実験キットは

約21万円だそうだ。

 

CRISPR-Cas9は遺伝子の断片や酵素を

組み合わせたツールで、これを使えば

誰でも簡単にDNAの狙った場所を

編集できる。

 

ゲノム分野の研究が進んでいるので、

医療とか老化の研究に大革命が

起きている。

 

 

   

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2019年 中国・アメリカの研究チームが

ヒトの遺伝子をサルの脳に移植し、

認知機能を改善させた。

 

臓器不足の解消のため、2021年に

中国・アメリカの共同チームが

ヒトの細胞をサルの胚に注入し、

キメラを作製。

 

それが進んでいくと、人間の遺伝子を

持ったサルは、サルなのか人間なのか

境界線が曖昧になってしまう。

 

技術の進歩に合わせ、

倫理問題も生まれる。

 

 

遺伝子分野で長寿に関係するもの

として注目されている

エピジェネティクス

 

長寿の鍵を握る

エピジェネティクス

 

人間の遺伝子の配列は

一生変わらないが、

食事や運動、生活習慣などの影響で、

遺伝子のメチル基と呼ばれる分子が

遺伝子に付着、くちゃくちゃに

折りたたんで一時的に使えなくする。

 

例えば、ガンを抑制する遺伝子の場合、

オフになることガンを発症するなど、

この仕組みが病気の発症や体質の

変化にも大きく関わっているとみられる。

 

逆にONとOFFを操作することができれば、

実際の病気・体質・老化など、思いのまま

抑制できるのではないかと、世界中で

研究が進められている。

 

 

   

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マウスの研究では、

エピジェネティクス

ON・OFFをコントロール

することで、メスだけで、

子どもをつくることが

できた研究も。

 

エピジェネティクスは

生命のプログラムとして

深く関わっている

 

 

エピジェネティクス

ON・OFFは、その進み具合を

みることで実際にどれだけ

老化しているかを測る指標になる。

 

食事や運動などの生活習慣によって、

その進行具合には大きな差があり、

同じ年齢でもエピジェネティクス的に

30歳も差が出たという研究結果もある。

 

 

どのように若返りを実現するのか?

 

細胞のリプログラミングという

技術で、iPS細胞の山中伸弥教授が

発見した4つの遺伝子の山中因子が

ポイントになる。

 

通常、山中因子が発現していないが、

発現させてあげるとエピジェネティクス

リセットされて、元通りの若い細胞に若返る。

 

これを応用することで、

若返りができるんじゃないかと、

期待されている。

 

 

2020年3月に発表された

アメリカ・ソーク研究所は、

老化を遅らせる実験を

マウスで成功させている。

 

①特定の薬を飲むと細胞内で

山中因子をつくるよう

遺伝子改変した老齢マウス。

 

②週2日飲み水に薬品を混ぜる。

 

③7か月後 腎臓や皮膚に

若返りの兆候が表れる

 

④エピジェネティクスパターンが

若いマウスと似ていた。

 

 

   

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