今回は10月10日放送の
ビーバップ!ハイヒール
関西地方の隠れた名建築
の回を振り返って
みたいと思います。
多くの人は街に埋もれたその価値に
気付いてはいないと、建築史家の
倉方俊輔先生はいう。
関西の建築について多くの本を
執筆し、街の隠れた名建築を
巡るイベントも主宰されている。
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関西絶景建築
第5位 甲子園の近くに…
数奇な運命の建物
この時 林はある仕事で失敗し、
無職の同然で断るわけには
いかなかったそうだ。
その失敗とは、
東京の帝国ホテル支配人時代に
新館建設を任された林は、
フランク・ロイド・ライトに
新館の設計を依頼し、
新館の建設がはじまると、
工期が2倍、膨らんだ予算は
7倍となってしまい、
完成前に2人はクビになった。
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そこで林は、ライトの愛弟子だった
遠藤新に力を借りて、ライトの
建築様式を取り入れた甲子園ホテルを
約1年で完成させた。
狭いドアを抜けると、一気に
広々とした空間が開かれる
演出がされていて、屋根瓦は、
周りの松林と溶け込むように
あえて緑色のものが利用されている。
戦後、武庫川学院が譲り受けて、
現在は武庫川女子大学の
キャンパスになっている。
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第4位 天王寺に現れた
アバンギャルドすぎる建物
天王寺から車で3分程北上すると、
幾何学的な建築と2つの銅像が現れる。
そこは創建1185年の
一心寺というお寺。
現代アート作品のような建造物は、
お寺の入り口にある山門だという。
由緒あるお寺に、近代的な
山門があるのは何故?
設計した建築家は、
髙口恭行長老。
先代の住職が建築家であった為、
近代的な建築をつくる事が出来た。
一心寺も元々は、一般的なイメージの
お寺だったが、髙口長老が解釈した
インド仏教ゆかりのデザインを
取り入れ、現在の形になった。
さらに山門は、大型の緊急車両が
通りやすく防火性も耐久性も高い。
三千沸堂は、コンクリート
打ちっ放しのシンプルな
建物の中に一歩踏み入れると、
現れたのは金色の仏像。
21世紀中に1千体の菩薩像を積み上げ、
参拝者の過去・現在・未来の功徳を
積み上げようという長老肝いりの建築。
建物の中には、ドーム状の空間が
もう一つあり、中に入ってみると、
シアター風の講堂で、足が悪い人でも
参拝しやすいように設計された。
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第3位 誰もが見過ごす
屋根建築の最高峰
それがあるのは、
大阪ステーションシティで
特徴的なのは、弓なりの巨大屋根。
全長 約180m 幅 約100m
雨が降ると弓なりの屋根に雨水が流れ、
一か所に集まる構造になっていて、
それをテナントのトイレ用水に
使用する事が出来る。
また、時空の広場から屋根を見ると、
デザインとしても優れている事が
感じられ、巨大な屋根が覆っている
にも関わらず、暗さを全く感じない。
その理由は、大胆に配置された
12列の窓が、日中ちょうどいい
明るさになるよう計算され尽した
デザインになっているから。
また、屋根を支える為の柱がない!
柱によって視界が遮られず、
東西南北の向きを把握しやすい。
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